冬期休業のお知らせ
お知らせ
積雪のため冬期休業します。営業再開は3月頃の予定です。
休業中もイベントの予定はあります。このブログやフェイスブック、インスタグラムでお知らせします。
オトナイ対談は、私たちが普段どんなことを考え話し合いながらオトナイを運営しているか知ってもらいたいという目的で、エリコとダイチによるミーティングの模様を対談形式で公開しています。
前編からの続きです。
「命の選別」と「鬼滅の刃」
エ 夏の間何してたかあんまり憶えてないんだけど、7月は「命の選別」発言があったね。
ダ あれ転載したら? きみのnote(あと100回熟考を重ねても)。
エ していいよ。あのnoteはその時の自分の感情だから、後でもうちょっと考察を書こうと思ってる。いまだにあの発言は優性思想ではないと擁護してる支持者がたくさんいるから、どの部分が「純度100%の優性思想」なのかとか、批判するんだったらちゃんと言葉にしないとダメだから。
ダ 鬼滅風に言うと「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」と。ちょっと話変わるけど、鬼滅の話をしていい?
エ ひとつも知らんのやけど私。
ダ 俺も知らんのやけど、子どもに見せていいか判断するためにアニメの第1話だけ見た。ちょっと調べたら映画のほうはPG(ペアレンタル・ガイダンス)12だった。小学校低学年や幼児に見せるのは好ましくないとされてるんだけど、園児もバンバン見てるっていうから。やっぱり気をつけた方がいいと思う。俺は少なくとも第1話を見て、うちの子には見せられないと思った。
エ あれはショッキングだと思うよ。私も1話をちょっとだけ見たけどね。
ダ あ、見た? 描写がどうのっていうのもあるんだけど、家に帰ったら家族が全員死んでたっていうあの状況はよくないよ。「ママがおばけになっちゃった」以上のトラウマコンテンツになりかねんよ。
エ 久しぶりに聞いたな、それ。
ダ のぶみもビックリみたいな。というわけでうちでは子どもに見せないんだけど、でももし来年から民泊が再開するんだったら予習として見とこうと思う。絶対その話になるから。
学校
エ 来年民泊あると思う?
ダ ないんじゃない? 政府が無能だから春に収束してるかわからんで。
エ 犠牲になるのはだいたい子どもよね。
ダ うちもユウが来年小学校に入るしね。
エ そこにすごい気持ちをとられてしまうよね。前向きにも考えてるけどね。PTAとかもある程度協力的にやりたいなと。
ダ 学校と縁が切れて久しいので、数十年ぶりに学校と縁ができる。まあ学校関係の仕事もしてたし、間接的には関わっていたけど、自分の子が入るのはやっぱりちょっと気持ちがちがうよね。
エ 緊張するんよね。学校っていう世界が自分も苦手だったから、思い出すんよね。統率感とか、指導的な空気とか。
ダ あの中にユウが入っていくのかと思うとね。
エ 絶対何かしらあるよ。ただやっぱり気をつけないといけなのは、何かあっても学校側が悪だと決めつけないことが大事だと思ってる。先生は先生の常識の中でやってるから。やっぱり対話なんよね、必要なのは。かなり根気がいると思うよ。
政治と人権
ダ 今回の対談ではもうちょっと具体的に来年のことも話し合いたいと思ってたんだけど、展望が出てこないっていう現状がすべてを物語ってるよね。政治を正常化しないとどんどん住めない国になっていくよ。だからといってすぐに海外移住できるわけじゃないし。せめて今できることはしていかないと。発信とか、直接行動とか。具体的にはやっぱり選挙。
エ 直接的なのはそれこそデモとか。
ダ パブリックコメントを出すとか。
エ 最近大事だと思うのは、政治につながってる身近な人とコミュニケーションをとること。地方議員とか。来年北広島町は町長選と町議選もあるので、ちょっとした変化があるかもしれないんだけど。そういうときに「どうせ変わらんわ」と思ってアクションしないんじゃなくて、関心を持つ人の数を増やしたいんよね。行政にとって町民の声は影響力がちゃんとあるよと。それは自分に人権があると意識することなんよ。自分だけじゃなくて、子どもたちもそう。そこがつながってないとやる意味を見出せない。
ダ 人権という言葉は学校でも習うけど、自分たちとは関係ないものとして扱うんよね。道徳の枠組みで習うから、思いやりとかやさしさとかと誤解している。
エ そうそう。「人権を大切にしましょう」と習うから、何か自分から離れたところにあるものという意識になるんだけど、人権は自分の中にあるから。
ダ それをガチでやると、学校の中でいろいろ矛盾が起きてくるよね。制服を強要してたり、髪型とか校則とか。人権を侵害してるやんかと。人権という言葉にアレルギーを持っている人も多いし。
エ それをオトナイとしてどう発信していくか。ちょっと工夫がいるね。ジェンダー(*)のことをやりたいのは、ジェンダーってすべて内包してるので。
*いわゆる男らしさ・女らしさといった社会的に作られる性差。
ジェンダーについて話そう
ダ たまにしかフェイスブック見ないんだけど、けっこうジェンダーバイアスの強い投稿があってしんどくなるんよ。ツイッターはほとんど知らない人だから流せるけど、フェイスブックは知り合いが多いから余計ね。
エ あれはね、ある意味距離感なんよ。どうほめたらいいかわからない相手のことを、とりあえず男らしいと言っとくとか、女性だったら外見をほめておけば無難だと思ってるんじゃないかな。
ダ ほめたらセクハラじゃないと思ってるのかもね。でもほめてもセクハラになるときはなるから。
エ それはそうよ。不快に思ったらもうアウト。
ダ うちはお客さんの容姿のことなんか絶対に書かないやんか。人を表現するときに、外見とかジェンダー規範による表現とかそういうのは全部アウト。そこも含めてポリコレ(*)だと思ってる。
*ポリティカル・コレクトネスの略。性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立とされる言葉や表現を使用することを指す。(Wikipediaより)
エ 冬期休業中にジェンダーの話をする会はやりたいと思ってる。哲学カフェだと答えを出さないという大前提があるから、そこから独立させてある程度答えを出していくというか。
ダ 哲学カフェのルールとして「批判をしない」というのがあるやんか。それはそうなんだけど、反論や反対意見は言ってもいいと思ってる。そこで議論にならないと、言いっぱなしで終わったら底の浅いものになるから。ただ日本人は議論に慣れてないので、反論すると批判と取られるんじゃないかというのがあって。そうすると表面上は穏やかに進んでいくんだけど、もうちょっと刺激がほしいなと思うことがある。
エ 私は「おとこらしさ・おんならしさ」のときは反対意見として言ったけどね。
ダ 言える人は少ないよ。哲学カフェは当面それでもいいかもしれないけど、やっぱり議論の場がほしい。
エ ジェンダーに関してはガンガン議論していいと思う。
(おわり)
オトナイ対談は、私たちが普段どんなことを考え話し合いながらオトナイを運営しているか知ってもらいたいという目的で、エリコとダイチによるミーティングの模様を対談形式で公開しています。
今回は長くなったので前後編に分けてお送りします。
今年は虫が少なかった
ダイチ(以下ダ) まずは今年の振り返りからいこうか。
エリコ(以下エ) 私、振り返るのあんまり好きじゃないんだけど。
ダ (笑)じゃあもういいよ、振り返らんで。
エ だってずっと今も続いてることだから。振り返ると、「あったねえ」で終わってしまうのが嫌なんよ。
ダ じゃあ現時点のことからいきますか。
エ まあ雪が多くなりそうやなというのでホッとしとるんだけど。
ダ そりゃ降ったほうがいいけど雪害も怖いし。
エ もちろんそうなんだけど。
ダ カメムシの少なさが気になる。(カメムシが多いとその冬は雪が多いと言われている)
エ こんなにいないの大朝に来て初めてよ。
ダ 俺も初めてよ。今年は11月に10匹くらいしか見てないもんね。
エ 数えてたん(笑)。
ダ 「今年はカメムシの帰省も少ない」という粋なツイートがあったよ。
エ 帰省じゃないよ(笑)。
ダ ムカデも少なかったし、ガガンボも少なかった。「今年はジョロウグモが全然いなかった」と言ってる人もいたね。
こだわりを捨てる
エ 今年1年長かった?毎年1年が長い長い言ってるけど。
ダ 何があったっけ。
エ イベントとか民泊がなかったからよくわからんのよね。
ダ よくわからん感じで過ぎた。
エ よくわからんよね。早いとか遅いとかじゃなくて。
ダ ケの日ハレの日というメリハリがなかった。非日常的な日常が淡々と続いていく。気持ち悪いよ、こういう感覚は。今年は「スローな暮らし」も中止したし。
エ まあそのおかげで気持ちの余裕があったからカレーランチをはじめられたというのはあるね。ランチはじめてよかったなと思ったのは、自分にまったく気負いがなくなった。
ダ 気負い?
エ 誰もがおいしいと思うものを出さなきゃみたいな。合わん人は合わんし、でも好きな人は来てくれるからそれでいいわって思うようになった。すごいそれが楽で。若干自信がついたかなという気がする。
ダ 1か月ちょいくらいやったかな。
エ リピートが多かった。
ダ それでいうと、今年コーヒーの自家焙煎をはじめて自分の中で筋が通ったよ。オーガニックで、フェアトレードで。
エ いいと思ったものに切り替えられるという柔軟性は大事やと思う。
ダ だからこだわりがないほうがいいんよ。こだわりがあるからやっているわけじゃない。こだわりがないから、そっちの方がよりいいと思ったらすぐに切り替えられる。禅ではこだわらないというのもこだわりだからそれも捨てろというけどね。放下著。なかなかその境地まではね。
エ それは難しい。
食は思想
ダ 今年は特につきあいが減ったね。もともと少ないつきあいが。
エ でもおもしろかった。楽やなーと思った。
ダ プライベートはそれでいいんだけど、田舎の店って人づきあいがそのまま客層になったりするやん。常連で来てくれるのは友達だったりつきあいのある人っていうパターンが多いやんか。だからみんな商工会に入ったり飲み会に参加したりするわけだけど、うちはそういうのをしないので、集客という意味ではつながってないよね。本気で田舎で飲食だけで食っていくとなったらつきあいもちゃんとして、そういうライフスタイルを作っていかないといけない。
エ できんよね。
ダ うん、できんよ。たぶん2日目で臨時休業にすると思う。
エ (笑)
ダ 今年はうちも外食が減ったやんか。その中で行きたい店っていうのが絞られてくる。そこで行く行かないを分けるのは何やろね?
エ やっぱ思想じゃないかな。
ダ 思想までいきますか。
エ 思想だよ。だって食事っていうのは思想だと思う、私は。どういう食材を選ぶか、部屋のしつらえはどうするか、割り箸を使うのか塗り箸を洗って出すのか、そこだけでもちがう。
ダ いいこと言うねぇ。
エ 行きたいと思うのは食べてうまいというのもあるけど、そのうまいという状況を想像するのよ。一人なのか、誰かと食べてるのか、その空間を想像するから、それで行きたくなるんよ。
ダ 人っていうのは、店に行って、お金を払って何かを注文して食べたり飲んだりするときに、消費してるのはその商品だけではなくて店の雰囲気とか時間とか全体なんよね。そこに身を置く自分のストーリーにお金を払ってる。
エ 消費するというのはだいたいにそういうことよね。
ダ 憧れとか、幻想とかね。
エ ちょっと小腹が空いたからコンビニで肉まん買うのとはちがう。
ダ いや、そこにもストーリーがあったりするわけよ。ユウ(わが家の6歳の子)なんかセブンのイートインに座って肉まん食べるのが憧れなわけやから。それがあの子のストーリーなんやから。
エ あーたしかにね。
ダ うちに来てくれる人たちも、そういうストーリーを求めて来てくれてるわけ。
エ だからそれぞれの人のストーリーにフィットするような店を自然と選ぶということでしょ。
ダ それは店に来てもらわないとわからないこともあるけど、SNSとかで発信できる部分もある。
エ うちはどうしても反応してくれる層が都市部に集中しがちよね。
ダ ドーナツ化していくよね。客層は明らかに変わってる。どんどん新規の人が来てくれる。
注意しない店
エ うちは感染症対策ばっちりやってますとか全然発信してないけど、それでも来てくれる人がいるというのは、それもやっぱりそういう店を選ぶっていうその人の選択なんよね。換気してます、入るときは検温します、手を洗って消毒してから入ってくださいとかさ。やるとこはやるし、そこは否定はしないんだけど。
ダ うちはけっこうみんな自主的に手を洗って入ってきてくれるね。
エ そう、何にも言ってないけどね。
ダ 動線がいいよね。ちょうど上がってくる途中に手洗いがあるから。
エ 最初の方こそチラッと言ったけど、言わなくなってもみんな洗ってきてくれる。そういうところはある程度信頼するっていうのも大事だし。ガチガチにやっちゃうと楽しくないからね。
ダ うちは基本的にお客さんに注意したことないからね。いや、1,2回あるかな。フリースペースと思って遊んでた人に「ここカフェなんですけど」と言ったことはある。
エ (笑)
ダ そしたら帰ったけどね。でも今ならもう少しちがう対応をしたかなと思う。未熟だった。
エ 水だけ飲んで昼寝して帰った人もいたじゃん。
ダ おったおった(笑)。
エ まあいいかと思ったけど(笑)。
ダ そのレベルでもうちは注意しないからね。
エ しないしない。ちっちゃい子を連れてきて「走っちゃダメよ」とか注意してる親を見るとええんやでと思うし。
ダ そういうときは、ちょこっとソフトに介入するのがいいと思う。
エ 「すみません」とか言われたら「走り回ってもらっても全然いいですよ」とか言うけど。
ダ それでいいと思う。
(後編に続く)
12月も木・金・土曜日、12時~17時の営業です。
雪が積もった時点で冬期休業に入ります。その際はまたお知らせします。
こうやってカレンダーで可視化すると休みだらけですね。コロナの影響ももちろんありますが、これが今の僕たちにとって仕事と生活のバランスがちょうどいい感じです。コロナのトンネルを無事抜けてもこのペースを継続しようかな…という考えも少しあります。
しかしこの期に及んで自民党はGo To延長とか言い出したし、こんなに政府がめちゃくちゃでほんとにコロナって終わるんでしょうか。この国に暮らす大人の最低限の責任として、意思表示を続けようと思います。
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■が定休日です。
エリコとダイチによる「オトナイ対談」は、私たちがふだんどんなことを大切に考えながらオトナイを運営しているかを知ってもらいたいという思いで不定期におこなっています。
今回はちょっと辛口です。
エリコ 東京都の警戒レベルが最高になったって。
ダイチ 完全にGo Toのせいやろ。そもそもコロナが収束してからという約束を反故にして前倒ししたわけやから。
エリコ いよいよひどい国になったな。
ダイチ こないだの町づくり懇談会で町内のコロナの状況について質問したんだけど、役場の人ぜんぜん危機感ないよね。
エリコ データも把握してなかったしね。
ダイチ 「給付金などで支援してます」くらいしか言わなかった。
エリコ 「引き続き産品フェアなどの取り組みを考えたいと思う」と言ってたけど、そもそも産品フェア自体が対策になってないから。低予算でやってる感出してるだけ。
ダイチ きみの質問に対する回答もすごい冷たかったね。
エリコ そんなに困ってる人は町内にいないと多分本気で思ってる。ああいうとき嘘でもいいから困っている人がいるという前提で話してもいいじゃん。
ダイチ だからこそどんだけデータ持ってるかという質問をしたわけよ。データがなければ今ある支援が足りているか足りていないかという判断もできないはずなのに。でもなぜか「やっています」という不思議な自信だけはある。
エリコ 私が例に挙げた町内のホテルや民宿がクラウドファンディングをやっていることについても一言も答えがなかった。
ダイチ 町民が自助努力で何とか持ちこたえようとしている状況を知っているか、どう思うかという質問だったけど、それも答えなかったね。逆に何やったら答えるん?ガースーかよ。
エリコ 14億かけた箱モノについて「それは今必要ですか?」という質問に「建設は建設」と答えたからね。
ダイチ あれは本当に冷たい。だいたいね、二言目には財源がない財源がないと言いながらコロナの最中にデカい箱モノ造ってる自治体に都会から移住者が来たいと思いますか?っていう話なんよ。移住促進移住促進言ってる割には、やることのピントがとことんずれてる。
エリコ 離れたくなるね。
ダイチ ある意味すごい移住促進だよね。出ていくほうだけど。
エリコ そういう行政に対してどうしたらいいんかね。
ダイチ 嫌われてもいいから言っていくしかないね。2年間託児について言ってきてやっと少し前進したからね。(補足:過去2年間町づくり懇談会に託児がないことについて指摘してきて、ようやく今年託児が用意された。ただし申し込みがあった場合のみ対応という条件付きで、しかもそのことについてどこにも書いてなかった。)
エリコ ほんまに2年間うちらしか言わんかったと思うねん。だからこういうやり方になるんよ。行政主催の懇談会なんだから、もちろん託児もするし、家族みんなで、友達誘ってなるべくたくさんの人に来てほしいという姿勢がほしいわけよ。Aちゃんが発言してたように「来てほしくないのかなと思うくらい告知がなかった」って、言われても仕方ない。
ダイチ あれはいい意見だったね。ああやってうちら以外にも意見を言う若い人が出てきたのはいいね。あと俺は最後にGさんが言った「もっと役場の人の意気込みを見せてほしい」という意見が良かったなあ。思わず拍手してもうた。忖度せずに物申す人ってカッコいいよね。俺もGさんみたいな爺さんになりたい。
こんにちは、ダイチです。10月25日(日)に哲学カフェ@オトナイVol.3を開催しました。
今回のテーマは「おとこらしさ おんならしさ」。20代から70代までの参加者13人のうち10人が女性でした。
テーマがテーマなので「おいおいそこは男女で分ける必要あるのかよ」「そもそもどうやって確かめたんだよ」というツッコミも来そうですが、というかツッコんでほしいんですが、参加者本人に確認したわけではありません。見た目で勝手に決めてます。そういうとこやぞという話ですよね。でも申し込み時に性別を訊く必要も別にないので、難しいところです。
じゃあなぜわざわざ参加者の性別に触れたかというと、男性の少なさが気になるからです。ちなみにダイチの生物学的性と性自認は男性です。男性(に見える)3人のうち最年少でした。予想していたことですが、このテーマに対する若い男性の反応のなさはけっこう深刻な問題だと考えています。
前置きはこのくらいにして、、今回の哲学対話は「おとこらしさ おんならしさ」を言い換えるとしたら?「おとこらしさ おんならしさ」で思い出すことは?そんなところを切り口にはじまりました。
「男なんだからこれくらい持ってよとかつい言ってしまうが、その一方でずっと違和感があった」「自分は女だけど、男らしさにも当てはまるところがある」「主人を立てなさいと言われてきた」「男性はもっと筋肉があった方がカッコイイと言われた」など、いろいろなエピソードが出てきました。
話は多岐にわたり、ときに迷走し、ふいに深まり、とても2時間で終わるものではなく、「もやもやする」と感想を残して帰った人、「ちょっとすっきりした」という人などさまざま。
答えを出さない、まとめないのがオトナイの哲学カフェ。今後も毎回ちがうテーマで継続していきますが、このテーマでもぜひ続けてほしいという感想が複数あったので、「性」や「ジェンダー」を考える場は別のかたちで続けていきたいと思います。
哲学カフェはその名の通りカフェで行う哲学的な対話です。それにはカフェの雰囲気や飲み物、食べ物が大切なので、毎回手作りのお茶とお菓子を出しています。これがとても好評です。これで参加費500円はかなりお得。やりたくてやっていることなので儲けはありません。
本当はオトナイのメニューから自由に選んでオーダーしていただけるようにしたいのですが、そうすると僕たちが忙しくなってしまって参加できなくなるので難しいのです。でも次回からはコーヒーと紅茶くらいは出せるようにしたいと思っています。そのため参加費が少し上がるかもしれませんが、1,000円未満には抑えるつもりです。800円くらいかな。
今までのところ子どもの参加はありませんが、中学生以下は無料なのでぜひ来てほしいと思っています。大人たちがどんな話をしているのか聴くだけでもおもしろいから。
県からGo To Eat キャンペーン汚職事件の案内が届きましたが、オトナイは参加しません。
第一の理由は、Go To キャンペーン自体に反対だからです。外食や旅行に行く余裕のある人だけが得をし、予約サイトなど一部の中抜き業者が儲かる事業に税金を使うのではなく、外食や旅行すら行く余裕がないくらい本当に困っている人たちへの支援を優先すべきです。
第二の理由は、オトナイはもともとクーポンや金券といった仕組みを極力避ける方針でやってきたからです。やり方にもよりますが、クーポンや金券で「お得感」を出すと確実に客層が変わります。それも多くは良くない方向に。オトナイは今来てくださっている客層がベストなので、目先の利益のために店の質を落とすようなことはしたくありません。
というわけで、オトナイではGo To Eat キャンペーンお食事券は利用できませんので、ご了承くださいませ。