4分33秒

音楽

BGMの話は著作権の絡みもあって微妙なのですが・・・。
店内でかけている音楽は、著作権に抵触しない古い音源を選んでいます。
聞き流すのではなく、音楽として楽しんでいただけたらうれしいと思って、CDならジャケットを、

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クラウドミュージックならiPhoneを、

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Now Playingとしてカウンターに設置しています。
ときどきBGMをオフにしてこんな自作のジャケットを出すことも。

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ジョン・ケージに『4分33秒』という有名な作品があります。その名の通り4分33秒間の沈黙の音楽。
現代音楽の極北というべきこの不思議な音楽のもつ意図に気づいたのは、数年前のヨガの体験中のこと。

突如、自分を取り巻く音の世界が一変する感覚に襲われました。鳥の声やこどもたちの遊ぶ声、風の音や木々のざわめきが渾然一体となり、音楽のように鳴り響いたのです。
おそらくヨガの呼吸法やポーズによってつくられた身体状態と、そのときの精神状態があいまって、ふだん眠っている感覚を呼び覚ましたのだと思います。

このとき聴こえた音楽こそが、ケージの意図した「偶然性の音楽」にちがいない。絶え間なく生まれてはどこかへ消えていく音たち。生命のサイクルにも似た音の流れの中に身を置くことが、この作品の真髄なのではないか。
この体験が、のちに「オトナイ」という店名の着想の元になっています。

日本には『美しき天然』という唱歌もあるように、自然界の音を「天然の音楽」と捉える感性は昔からあったようですが、西洋では最初からなかったのか、近代化の過程で失われたのか、とにかく現代音楽の文脈を経由する必要があったのでしょう。
西洋化された僕の身体もまた然り。それがヨガという東洋の文脈の中で再発見できたことがとても興味深いです。

ところで、この『4分33秒』にも著作権があり、この曲を「演奏」または「再生」すると某著作権管理団体から使用料を請求されるというブラックジョークのような話があります。あながちジョークとも言えないのが笑えないところで、まあうちの場合は「演奏」も「再生」もしていませんから大丈夫と思われますが、そのために一応ジャケットも自作しているんです。

カウンターにこのジャケットが置かれていたら、しばし天然の音楽に耳をすませてみてください。

(D)

オトナイ

北広島町にある古民家カフェです。ランチと珈琲、手作りおやつの店。
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