オトナイがクーポンをやらない理由

コンセプト

ときどき「地域のイベントでオトナイさんの割引券を配りませんか?割引分はこちらで負担しますから」というお話をいただきます。ご厚意で言ってくれているので本当に心苦しいのですが・・・すみません、基本的にお断りしています。オープン当初から変わらずその方針で、店主と妻の間ではちゃんと共有できているのですが、そろそろちゃんと言語化しておいたほうがいいかなあと。
都会から離れて数年たつので最近の動向には疎いですけど、一時期流行っためちゃくちゃなクーポンビジネスは社会的な問題まで起こして実質崩壊したようです。クーポンユーザーの動機は「クーポンがあるから行こう」なので、なくなれば当然来ません。なので都会の店でとにかく新規顧客を呼び込んでリピートしなくていいから回転させまくって数年もてばいい、みたいなやり方ならいいかもしれませんが、地域密着でリピーターさんに支えられてるうちみたいなお店にはまったく不向きです。
じつはうちも以前一度だけ断り切れずに作ってもらったことがありました。その件で家庭内が大炎上したのでクーポンはもううんざり、というのもあります。結局、割引券が当たった方はまだ来られてません。うちみたいなマニアックなお店は来たい人は来てくれるし、興味のない人はタダでも来ない。だからメリットがない。でもお断りしている本当の理由はそこじゃありません。

クーポンビジネスブームの頃、クーポンを使うお客さんほどなぜかマナーが悪いということがよく言われてました。お店のキャパを超えたところまで商圏や客層を無理やり拡大してしまうからだと思います。そうやって来るクーポンユーザーは別にそのお店が目的じゃないので、「クーポン使ってほしいんだろ?来てやったぞ」みたいな心理が働くのかもしれません。
ビジネスとしてのクーポンと、地域のイベントで配るような割引券や優待券は性質が違うのもわかります。ただ、もらった人の意識としてはさほど違わないんじゃないかと。目の前に1000円分の紙切れがあったら、使わにゃ損って思考が働きますよね。それを避けたいんです。
オトナイに新規で来られるお客さんは「ずっと来たいと思ってたんです」と言ってくださる方が多いです。そういうお客さんを大切にしたいので、この方針を続けていきます。

あくまでオトナイとしてはこう考えている、ということです。他のお店にはそれぞれ考え方があるでしょうし、いろんなやり方があっていいと思います。
うちも例えば自前で出すコーヒーチケットみたいなのならありかな。おもしろいことを思いついたらそのうち何かやるかもしれません。

オトナイ

北広島町にある大正建築のブックカフェです。
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