オトナイ対談⑨~前編~

オトナイ対談

オトナイ対談は、私たちが普段どんなことを考え話し合いながらオトナイを運営しているか知ってもらいたいという目的で、エリコとダイチによるミーティングの模様を対談形式で公開しています。
今回は長くなったので前後編に分けてお送りします。

 

今年は虫が少なかった

ダイチ(以下ダ) まずは今年の振り返りからいこうか。

エリコ(以下エ) 私、振り返るのあんまり好きじゃないんだけど。

ダ (笑)じゃあもういいよ、振り返らんで。

エ だってずっと今も続いてることだから。振り返ると、「あったねえ」で終わってしまうのが嫌なんよ。

ダ じゃあ現時点のことからいきますか。

エ まあ雪が多くなりそうやなというのでホッとしとるんだけど。

ダ そりゃ降ったほうがいいけど雪害も怖いし。

エ もちろんそうなんだけど。

ダ カメムシの少なさが気になる。(カメムシが多いとその冬は雪が多いと言われている)

エ こんなにいないの大朝に来て初めてよ。

ダ 俺も初めてよ。今年は11月に10匹くらいしか見てないもんね。

エ 数えてたん(笑)。

ダ 「今年はカメムシの帰省も少ない」という粋なツイートがあったよ。

エ 帰省じゃないよ(笑)。

ダ ムカデも少なかったし、ガガンボも少なかった。「今年はジョロウグモが全然いなかった」と言ってる人もいたね。

 

こだわりを捨てる

エ 今年1年長かった?毎年1年が長い長い言ってるけど。

ダ 何があったっけ。

エ イベントとか民泊がなかったからよくわからんのよね。

ダ よくわからん感じで過ぎた。

エ よくわからんよね。早いとか遅いとかじゃなくて。

ダ ケの日ハレの日というメリハリがなかった。非日常的な日常が淡々と続いていく。気持ち悪いよ、こういう感覚は。今年は「スローな暮らし」も中止したし。

エ まあそのおかげで気持ちの余裕があったからカレーランチをはじめられたというのはあるね。ランチはじめてよかったなと思ったのは、自分にまったく気負いがなくなった。

ダ 気負い?

エ 誰もがおいしいと思うものを出さなきゃみたいな。合わん人は合わんし、でも好きな人は来てくれるからそれでいいわって思うようになった。すごいそれが楽で。若干自信がついたかなという気がする。

ダ 1か月ちょいくらいやったかな。

エ リピートが多かった。

ダ それでいうと、今年コーヒーの自家焙煎をはじめて自分の中で筋が通ったよ。オーガニックで、フェアトレードで。

エ いいと思ったものに切り替えられるという柔軟性は大事やと思う。

ダ だからこだわりがないほうがいいんよ。こだわりがあるからやっているわけじゃない。こだわりがないから、そっちの方がよりいいと思ったらすぐに切り替えられる。禅ではこだわらないというのもこだわりだからそれも捨てろというけどね。放下著。なかなかその境地まではね。

エ それは難しい。

 

食は思想

ダ 今年は特につきあいが減ったね。もともと少ないつきあいが。

エ でもおもしろかった。楽やなーと思った。

ダ プライベートはそれでいいんだけど、田舎の店って人づきあいがそのまま客層になったりするやん。常連で来てくれるのは友達だったりつきあいのある人っていうパターンが多いやんか。だからみんな商工会に入ったり飲み会に参加したりするわけだけど、うちはそういうのをしないので、集客という意味ではつながってないよね。本気で田舎で飲食だけで食っていくとなったらつきあいもちゃんとして、そういうライフスタイルを作っていかないといけない。

エ できんよね。

ダ うん、できんよ。たぶん2日目で臨時休業にすると思う。

エ (笑)

ダ 今年はうちも外食が減ったやんか。その中で行きたい店っていうのが絞られてくる。そこで行く行かないを分けるのは何やろね?

エ やっぱ思想じゃないかな。

ダ 思想までいきますか。

エ 思想だよ。だって食事っていうのは思想だと思う、私は。どういう食材を選ぶか、部屋のしつらえはどうするか、割り箸を使うのか塗り箸を洗って出すのか、そこだけでもちがう。

ダ いいこと言うねぇ。

エ 行きたいと思うのは食べてうまいというのもあるけど、そのうまいという状況を想像するのよ。一人なのか、誰かと食べてるのか、その空間を想像するから、それで行きたくなるんよ。

ダ 人っていうのは、店に行って、お金を払って何かを注文して食べたり飲んだりするときに、消費してるのはその商品だけではなくて店の雰囲気とか時間とか全体なんよね。そこに身を置く自分のストーリーにお金を払ってる。

エ 消費するというのはだいたいにそういうことよね。

ダ 憧れとか、幻想とかね。

エ ちょっと小腹が空いたからコンビニで肉まん買うのとはちがう。

ダ いや、そこにもストーリーがあったりするわけよ。ユウ(わが家の6歳の子)なんかセブンのイートインに座って肉まん食べるのが憧れなわけやから。それがあの子のストーリーなんやから。

エ あーたしかにね。

ダ うちに来てくれる人たちも、そういうストーリーを求めて来てくれてるわけ。

エ だからそれぞれの人のストーリーにフィットするような店を自然と選ぶということでしょ。

ダ それは店に来てもらわないとわからないこともあるけど、SNSとかで発信できる部分もある。

エ うちはどうしても反応してくれる層が都市部に集中しがちよね。

ダ ドーナツ化していくよね。客層は明らかに変わってる。どんどん新規の人が来てくれる。

 

注意しない店

エ うちは感染症対策ばっちりやってますとか全然発信してないけど、それでも来てくれる人がいるというのは、それもやっぱりそういう店を選ぶっていうその人の選択なんよね。換気してます、入るときは検温します、手を洗って消毒してから入ってくださいとかさ。やるとこはやるし、そこは否定はしないんだけど。

ダ うちはけっこうみんな自主的に手を洗って入ってきてくれるね。

エ そう、何にも言ってないけどね。

ダ 動線がいいよね。ちょうど上がってくる途中に手洗いがあるから。

エ 最初の方こそチラッと言ったけど、言わなくなってもみんな洗ってきてくれる。そういうところはある程度信頼するっていうのも大事だし。ガチガチにやっちゃうと楽しくないからね。

ダ うちは基本的にお客さんに注意したことないからね。いや、1,2回あるかな。フリースペースと思って遊んでた人に「ここカフェなんですけど」と言ったことはある。

エ (笑)

ダ そしたら帰ったけどね。でも今ならもう少しちがう対応をしたかなと思う。未熟だった。

エ 水だけ飲んで昼寝して帰った人もいたじゃん。

ダ おったおった(笑)。

エ まあいいかと思ったけど(笑)。

ダ そのレベルでもうちは注意しないからね。

エ しないしない。ちっちゃい子を連れてきて「走っちゃダメよ」とか注意してる親を見るとええんやでと思うし。

ダ そういうときは、ちょこっとソフトに介入するのがいいと思う。

エ 「すみません」とか言われたら「走り回ってもらっても全然いいですよ」とか言うけど。

ダ それでいいと思う。

(後編に続く)

オトナイ

北広島町にある大正建築のブックカフェです。
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