オトナイ対談⑨~後編~

オトナイ対談

オトナイ対談は、私たちが普段どんなことを考え話し合いながらオトナイを運営しているか知ってもらいたいという目的で、エリコとダイチによるミーティングの模様を対談形式で公開しています。
前編からの続きです。

 

「命の選別」と「鬼滅の刃」

エ 夏の間何してたかあんまり憶えてないんだけど、7月は「命の選別」発言があったね。

ダ あれ転載したら? きみのnote(あと100回熟考を重ねても)。

エ していいよ。あのnoteはその時の自分の感情だから、後でもうちょっと考察を書こうと思ってる。いまだにあの発言は優性思想ではないと擁護してる支持者がたくさんいるから、どの部分が「純度100%の優性思想」なのかとか、批判するんだったらちゃんと言葉にしないとダメだから。

ダ 鬼滅風に言うと「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」と。ちょっと話変わるけど、鬼滅の話をしていい?

エ ひとつも知らんのやけど私。

ダ 俺も知らんのやけど、子どもに見せていいか判断するためにアニメの第1話だけ見た。ちょっと調べたら映画のほうはPG(ペアレンタル・ガイダンス)12だった。小学校低学年や幼児に見せるのは好ましくないとされてるんだけど、園児もバンバン見てるっていうから。やっぱり気をつけた方がいいと思う。俺は少なくとも第1話を見て、うちの子には見せられないと思った。

エ あれはショッキングだと思うよ。私も1話をちょっとだけ見たけどね。

ダ あ、見た? 描写がどうのっていうのもあるんだけど、家に帰ったら家族が全員死んでたっていうあの状況はよくないよ。「ママがおばけになっちゃった」以上のトラウマコンテンツになりかねんよ。

エ 久しぶりに聞いたな、それ。

ダ のぶみもビックリみたいな。というわけでうちでは子どもに見せないんだけど、でももし来年から民泊が再開するんだったら予習として見とこうと思う。絶対その話になるから。

 

学校

エ 来年民泊あると思う?

ダ ないんじゃない? 政府が無能だから春に収束してるかわからんで。

エ 犠牲になるのはだいたい子どもよね。

ダ うちもユウが来年小学校に入るしね。

エ そこにすごい気持ちをとられてしまうよね。前向きにも考えてるけどね。PTAとかもある程度協力的にやりたいなと。

ダ 学校と縁が切れて久しいので、数十年ぶりに学校と縁ができる。まあ学校関係の仕事もしてたし、間接的には関わっていたけど、自分の子が入るのはやっぱりちょっと気持ちがちがうよね。

エ 緊張するんよね。学校っていう世界が自分も苦手だったから、思い出すんよね。統率感とか、指導的な空気とか。

ダ あの中にユウが入っていくのかと思うとね。

エ 絶対何かしらあるよ。ただやっぱり気をつけないといけなのは、何かあっても学校側が悪だと決めつけないことが大事だと思ってる。先生は先生の常識の中でやってるから。やっぱり対話なんよね、必要なのは。かなり根気がいると思うよ。

 

政治と人権

ダ 今回の対談ではもうちょっと具体的に来年のことも話し合いたいと思ってたんだけど、展望が出てこないっていう現状がすべてを物語ってるよね。政治を正常化しないとどんどん住めない国になっていくよ。だからといってすぐに海外移住できるわけじゃないし。せめて今できることはしていかないと。発信とか、直接行動とか。具体的にはやっぱり選挙。

エ 直接的なのはそれこそデモとか。

ダ パブリックコメントを出すとか。

エ 最近大事だと思うのは、政治につながってる身近な人とコミュニケーションをとること。地方議員とか。来年北広島町は町長選と町議選もあるので、ちょっとした変化があるかもしれないんだけど。そういうときに「どうせ変わらんわ」と思ってアクションしないんじゃなくて、関心を持つ人の数を増やしたいんよね。行政にとって町民の声は影響力がちゃんとあるよと。それは自分に人権があると意識することなんよ。自分だけじゃなくて、子どもたちもそう。そこがつながってないとやる意味を見出せない。

ダ 人権という言葉は学校でも習うけど、自分たちとは関係ないものとして扱うんよね。道徳の枠組みで習うから、思いやりとかやさしさとかと誤解している。

エ そうそう。「人権を大切にしましょう」と習うから、何か自分から離れたところにあるものという意識になるんだけど、人権は自分の中にあるから。

ダ それをガチでやると、学校の中でいろいろ矛盾が起きてくるよね。制服を強要してたり、髪型とか校則とか。人権を侵害してるやんかと。人権という言葉にアレルギーを持っている人も多いし。

エ それをオトナイとしてどう発信していくか。ちょっと工夫がいるね。ジェンダー(*)のことをやりたいのは、ジェンダーってすべて内包してるので。

*いわゆる男らしさ・女らしさといった社会的に作られる性差。

 

ジェンダーについて話そう

ダ たまにしかフェイスブック見ないんだけど、けっこうジェンダーバイアスの強い投稿があってしんどくなるんよ。ツイッターはほとんど知らない人だから流せるけど、フェイスブックは知り合いが多いから余計ね。

エ あれはね、ある意味距離感なんよ。どうほめたらいいかわからない相手のことを、とりあえず男らしいと言っとくとか、女性だったら外見をほめておけば無難だと思ってるんじゃないかな。

ダ ほめたらセクハラじゃないと思ってるのかもね。でもほめてもセクハラになるときはなるから。

エ それはそうよ。不快に思ったらもうアウト。

ダ うちはお客さんの容姿のことなんか絶対に書かないやんか。人を表現するときに、外見とかジェンダー規範による表現とかそういうのは全部アウト。そこも含めてポリコレ(*)だと思ってる。

*ポリティカル・コレクトネスの略。性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立とされる言葉や表現を使用することを指す。(Wikipediaより)

エ 冬期休業中にジェンダーの話をする会はやりたいと思ってる。哲学カフェだと答えを出さないという大前提があるから、そこから独立させてある程度答えを出していくというか。

ダ 哲学カフェのルールとして「批判をしない」というのがあるやんか。それはそうなんだけど、反論や反対意見は言ってもいいと思ってる。そこで議論にならないと、言いっぱなしで終わったら底の浅いものになるから。ただ日本人は議論に慣れてないので、反論すると批判と取られるんじゃないかというのがあって。そうすると表面上は穏やかに進んでいくんだけど、もうちょっと刺激がほしいなと思うことがある。

エ 私は「おとこらしさ・おんならしさ」のときは反対意見として言ったけどね。

ダ 言える人は少ないよ。哲学カフェは当面それでもいいかもしれないけど、やっぱり議論の場がほしい。

エ ジェンダーに関してはガンガン議論していいと思う。

(おわり)

オトナイ

北広島町にある大正建築のブックカフェです。
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